初めに
音ゲーの楽しさって曲の良さはもちろん、譜面の良さにも左右されますよね。Arcaeaの譜面も例にもれず素晴らしいものがたくさんあり、それらは総勢11名の譜面製作者によって生み出されています。今回はそんな譜面製作者たちを私の譜面に対する感想などとともに勝手に紹介していきます。
<目次>
Nitro
代表作(独断と偏見)
- Dreamin' Attraction!!
- Sheriruth
- Quon(BYD)
リリース時から存在する譜面製作者。別名義に夜浪、chartaesthesia、moonquayがあります。また、同じくリリース時からいるToasterとよく合作を行っており、とんでもない高難易度譜面を作ることもしばしば。高難易度を作るときは夜浪、許されないお茶目な譜面を作るときはchartaesthesia、moonquayのように名義を使い分けている印象。
譜面傾向としては同時押しやスカイが絡むトリルなどタップ重視でありながら大きく動き回るアークやギザギザアークなど特徴的なものが多く、高難易度では譜面停止などギミックを盛り込んできます。特に Dreamin' Attraction!! は初期譜面でありながら氏の譜面傾向をよく表した譜面だと思います。
また、譜面製作のみならず作曲もされていて、Arcaeaにも氏が作曲した qualia -ideaesthete- と Amygdate が収録されており、他にもWACCAコラボでは Let You Dive! のリミックスを担当しており、エイプリルフール曲のリミックスも手掛けています。作曲もできて、しかもその譜面を自分で担当するってすごいですよね。Nitro氏のバグった感じの曲は好きです。
Toaster
代表作
- Grimheart
- NEO WINGS
- 光速神授説
先述のNitro氏と同じくリリース時から存在する譜面製作者。別名義に東星、石樂があります。余談だが東星名義のときは東星※○○のようにサブタイトルがつくことがあります。
譜面傾向はアークやロングを利用した片手拘束や交差が多いが、NEO WINGSやSUPERNOVAのようなトリル主体の譜面を作ることもあります。また、振り下ろしアーク、グルグルアーク、SDVX直角アーク、4点押しなどToasterと言えばコレ!みたいな特徴的な配置も多いです。
石樂名義はあまり使われることはないですが、VexariaやAntitheseなどBYD譜面特有のバグった雰囲気を出すのがとてもうまくて結構好きです。
ちなみにArcaeaでの推しキャラはルナちゃんらしいです。(私は姉のエト推しです)
Kurorak
代表作
- Chronostasis
- Memory Forest
- Fallensquare
初期から存在する譜面製作者で、2021年の楽曲公募を境に譜面製作を引退したようです。別名義にHarubaがあり、その名義では作曲も行っているようです。
音取りが丁寧と評されており、その譜面の多くはステップアップに最適な総合譜面であることが多いです。(まぁ丁寧すぎるが故に Memory Forest は超リズム難になってる訳ですが)
また、Fallensquare や Altale のような低速譜面を担当することもあります。
実際私もスキルアップの面では氏の譜面のお世話になることが多かったですね。合作譜面ですが 妖艶魔女 や Chronostasis は上位譜面への登竜門的な立ち位置になってますし。Memory Forest の混フレは一見よく分からないんですが片手でフロア、もう片方の手でスカイとロングを分業すると綺麗に叩けることを知ったときには感動しましたね。
k//etarnal
代表作
- CROSS†SOUL
- Evoltex(poppi'n mix)
- Antithese
Kurorak氏同様初期から存在する譜面製作者。Ver2.4.5で Senkyou の譜面製作を最後に引退している。
初期のToaster氏の譜面によくあるアークとそれに追従するタップやバラエティに富んだトリルが特徴的です。特に CUROSS†SOUL は縦連混じりの短いトリルが頻出し、練習譜面として最適です。あと普通に曲がカッコイイ。
TaroNuke
代表作
- Strongholds
- Silent Rush
- Einherjar Joker
Ver1.6.0から譜面製作に参加しており、Ver3.3.1の Heart Jackin' を最後に譜面製作を行っていない。氏については特に本人や公式から譜面製作を引退したという情報はなく、引退したかについては不明。
Sirent Rush や Strongholds のように大きく弧を描くようなアークが登場するパートと乱打パートといった具合で譜面にメリハリがあるのが特徴です。また、Strongholds や MERLIN のようにスカイの下にトレースで Δ 形の台座(?)のようなものを置いてみたりなど、トレースの演出にこだわりを感じます。一方で Einherjar Joker では凶悪なトリル譜面を作ったりと許されない一面もあります。
トレースのΔといい、名義がTΔroNukeやNitroNukeδになってる辺りTaroNuke氏はΔに強いこだわりがあるんですかね。
あとはエイプリルフール曲の Ignotus-Afterburn- と Singlarity VVVIP の譜面製作では、謎にArcaea Charting Teamと戦わされています。孤高の戦士みたいでかっこいいですね。
KERO
Cytus、DEEMO、Lanotaなどで譜面製作を担当している方で、ArcaeaではVer1.6.4で Cybernecia Catharsis の譜面製作を担当しています。一体どういう経緯でArcaeaの譜面製作を担当することになったのかは不明ですが結構楽しい譜面してますよね。
Exschwasion
代表作
- Black Lotus
- Purple Verse
- Free Myself
Ver3.0.0から譜面製作に参加しており、現在でも様々な譜面を手掛けており、別名義に絶滅があります。
初期の譜面では Purple Verse や Grow のようなアークの交差や角ばった形状のアークが多く、CROSS†OVER や 狂言綺語 のような脳トレ譜面も存在します。特にデビュー作である Black Lotus は過去に類を見ないような譜面傾向で多くのプレイヤーを圧倒し、今なお9+の中でも屈指の難易度を誇ります。(なんでこれが9.7なんですか)
最近は Macrocosmic Modulation や Free Myself のような曲線アークが主流になり、神奈川電脳暗渠やMERLINのBYD譜面を手掛けたりmaimaiコラボのボス曲であるTEmPTaTiONの譜面を担当するなどNitro氏やToaster氏と肩を並べる活躍を見せています。
絶滅名義では高難易度譜面を扱うことが多く、交差アークに加え認識難の乱打も登場します。
トリッキーで最初はよく分からない譜面に感じるが、地力が一定のラインを超えると一気にスコアが伸びるような譜面であることが多く、最近ではプレイヤーたちから高い評価を得ています。(それでもやっぱり好き嫌いは分かれますが…)
僕も最初はあまり氏の譜面は好きじゃなかったんですけど、Crystal Gravity やMacrocosmic Modulation のようなテクニカルな配置がさばけると結構楽しく、お気に入りの譜面もいくつかあります。
CERiNG
代表作
- san skia
- Final Step!
- AlterAle
Exschwasion氏と同様にVer3.0.0から譜面製作に参加しており、別名義にAsterがある。
うねうねと曲がりくねったアークや弧を描くようなアークが特徴的で、主にレベル8~9の比較的簡単な譜面を担当している。しかし、Final Step! や AlterAle のような高難易度寄りの譜面では打って変わって激しく動き回るアークや高速トリルなど、難易度を担保しつつ楽しい配置が盛りだくさんな譜面をつくります。
しかし、単独名義でFTR譜面を担当したのはVer3.12.10の san skia が最後で、その後はVer4.0.0と4.2.0でそれぞれNitro氏とToaster氏との合作で9+を担当しています。CERiNG氏にはもっと高難易度譜面を作ってほしいんですけどね…。同期のExschwasion氏がBYD譜面やレベル10を担当しているのもあってファンとしては少し残念です。高難易度でもめちゃくちゃ良い譜面を作れるのは AlterAle で証明できてると思うのですが…。
ちなみに私の推し譜面製作者です。みなさんはどの譜面製作者さんが好きですか?
én
代表作
- With U
- 秋の陽炎
- IMPACT
Ver3.7.0から譜面製作に参加しており、SEGAの譜面製作者であるécologieと同一人物ではないかと言われている。
フロアとスカイの同時連打や大きく弧を描くアークなどが特徴で、一見見切りにくそうな配置だが流れでそのまま叩けることが多く、個人的にはそこがお気に入りポイント。また、第4回チュウニズムコラボにてTeriqmaのBYD譜面を担当しており、そちらはFTR譜面の流れを汲みつつも氏の譜面傾向にうまく落とし込んだ完成度の高い譜面だと思います。
譜面のクオリティも高いのだがén氏はトレースの演出にも力を入れている。特にこだわりを感じるのが ピコPico*とらんすれーしょんっ! 。
めちゃくちゃかわいくないですか?
しかも家とうどんに至ってはなんか立体的だし。
これはreunion光・対立で背景を変えて遊んでたときに偶然発見したんですけど当時はえらく驚きましたね。デフォルトの背景だとトレースが見えにくいので気づきにくいのが惜しいんですがこういうとこまでしっかり作りこんでるのはすごいですよね。
また、IMPACTのFTR譜面はécologie氏との合作で、これによりén=écologie説がより濃厚になった。
Antymis
代表作
- Light of Muse
- ネコノテ・カリタガール
- MANTIS(Arcaea Ultra-Bloodrush VIP)
Ver3.11.0から譜面製作に参加しており、別名義に反水がある。
デビュー作の Light of Muse は既存の譜面製作者の特徴をふんだんに取り入れた譜面で最初は誰かの合作名義かと思いました。CERiNG氏のようなうねうねアークやスカイのトリルなどが登場する譜面が多く、最近の譜面では MANTIS のように今までにない傾向の譜面も作るようになりました。
まだBYD譜面こそ担当していないものの、eden(Swich版限定収録)ではレベル10の譜面を担当するほどに譜面製作の腕を上げており、期待の新人的ポジションの譜面製作者です。
Luxance
元はWACCAの譜面製作者で、Ver4.3.0で譜面製作に参加しました。現在担当した譜面はLet's Rock(Arcaea mix)のみですが、(Arcaeaでは)初めての譜面製作でありながらWACCAで培ったスキルでパワー系の楽しい譜面に仕上がっています。
今後も色んな譜面を作ると思うので期待しています。
最後に
さて、ここまで長々と書きましたがいかがでしたでしょうか。それぞれ個性的な譜面製作者ぞろいで、そこがArcaeaの譜面をより魅力的にしているのではないでしょうか。今まであまり譜面製作者を気にかけていなかったという方も、これを機にそれぞれの製作者の良さをかみしめながらプレイするとより一層Arcaeaを楽しめると思います!
長かったですがここまで読んでいただきありがとうございました!